工 芸   バードカービング  岸本 智 


 バードカービングって・・・

 
バードカービングとは、木材の塊からナイフや彫刻刀を使って野鳥を彫り上げて、本物そっくりに彩色して仕上げることを言います。
野鳥、特に水鳥の狩猟が盛んだった北米では、鴨をおびき寄せるため本物そっくりに木で彫って彩色した鴨を水辺に浮かべました。
本物の鴨たちは仲間がいると思って集まってきます。それを狙って銃で撃つのです。
そのほか、鴨類だけでなく鷲・鷹といった猛禽類や小鳥などもバードカーバーの間では作品として彫られたのです。
我が国では、内山春雄さん(名工100選の一人で千葉県我孫子市在住)がその第一人者です。  

作品に使われる木材は「ジェルトン」「チュペロ」などの柔らかく木目の無いものがほとんどです。これらはすべて輸入材です。
ほかに香りのよいクスノキなども使われています。  ナイフや彫刻刀は私たちが子供のころに学校で工作の時間に使いましたね。
バードカービングは難しいものではありません。どなたにでもできます。
昔を思い出してナイフで削って、自由に彩色してみてはいかかでしょうか。

 
 

カケス
大きさはキジバトくらいで、羽はとてもきれいな鳥です。 ただし、羽のきれいさに比べ、
「ジェーッ」と、何とも汚い鳴き声です。暗い林の中を好み、どんぐりが大の好物です。


 

カワセミ
羽の色が角度や光の当たり具合できらきらと輝くことから水辺の宝石とも呼ばれています。
大きさは雀くらいで、体に比べて頭が大きく、くちばしは長く鋭いのが特徴です。
川や池のほとりの止まり木で小魚を狙います。


 

ゴジュウカラ
大きさは雀くらいで、尾の短い青灰色の小鳥です。ブナの大木を登り降りしながら餌を探します。
平地では見られませんが、本州の標高800〜1000mの山地でよく観察できます。



 

ハヤブサ
カラスより少し小さい(雌はカラス大)中型のタカ類。主に海岸の断崖で 繁殖します。
空中で飛んでいる小鳥を急降下して捕えます。そのスピードはまさに新幹線並みです。


 

ホシガラス
キジバト位の大きさで、背から胸、お腹にかけて白い斑点が密についているのが特徴です。
亜高山帯の針葉樹林に生息し、ハイマツの松ぼっくりの種をつついて食べます。


 



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